ヒューエルマミヤ→テンプルスタイルB♂
間宮緋色(まみや ひいろ)→バトラータイプB♀ 黄色
間宮群青(まみや ぐんじょう)→バトラータイプB♀ 青色
ル・ルー→ミスティックスタイルA♀
13班ってやつの声がかかった時、俺は迷うことはなかった。
ばあちゃん……ル・ルーはやめとけって言っていた。あんたはきっと傷つくよ。戦場なんか出ない方がいい。だってあんたは。
知ってるよ、ばあちゃん。目の前で妹が吹き飛んだ日も。父さんが腕しか戻らなかったことも、母さんの薬が足りなかったことも、全部知ってるんだよ。
ゆっくりとゆっくりと、この世界は終わっていく。鍛冶が出来る人はいなくなる。食事の魚は一匹ずつ減っていく。辺りに転がる鉱石は食べられもしない石ころだ。
俺は馬鹿だからさ。痛い思いしないとわかんないんだ。
本当に痛くて痛くて、それでももっと痛いはずだと思うんだ。上の世界の女王様と違って、やったことしかわからないんだ。知っていても、わかったことにならないんだ。
一人ずつ友達が減っていく。他人だった寄せ集めを集めて家族ということにする。
ゆっくりとゆっくりと、この世界は終わっていく。
だから、知らない服を着たあの人達の家族になろうと思ったんだ。このままだと、俺の墓を作る人はいなくなる。ルばあちゃんは、俺より先に死ぬ。だって、俺よりも賢いから。
墓は、家族が作るもんだ。そうしてきたから。
マミヤさん達だって、一人で死にたくないからきょうだいになったんだ。ちっとも似ていないお姉さんと妹ちゃんは、そうして繋がりを絆っていう手綱にしたんだろう。
俺はそこに混ぜてもらった。マミヤっていうものを名乗れば、俺は家族ということになる。
わかってもらうための痛さを俺はわからない。痛くないから、毎日笑う。まだ足りないから、明日も頑張ろうと思う。
俺は馬鹿だから、そんなことしかわかんないんだよ。